本日は「アンコンシャス・バイアス」についてパート10です。

前回は、周囲のアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)である慈悲的差別(不要な配慮)が、女性活躍を阻む事例をご紹介しました。

また、当事者自身のアンコンシャス・バイアスであるインポスター症候群(過小評価)によって、自身の役割を限定(性別役割分業)してしまい、女性活躍の機会を阻むケースもあります。

◯組織のリーダーは、男性が向いているらしいから、自分がやってもうまくいかないだろう
◯うまくいってほめられたけど、自分にはそんな能力はないので、たまたま周りのメンバーに恵まれただけだろう

せっかく活躍・成長の機会が目の前にあるのに、残念ながら当事者(女性)自身が自分の役割を限定してしまっているのだと思います。

 

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「アンコンシャス・バイアス」についてパート9です。

前回は、アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)により女性の役割が限定されることで、女性活躍の機会が阻害されることをお話しました。

例えば、育児中の女性は残業や出張はできない、というアンコンシャス・バイアスがありますが、子育て中の女性と一言で言っても、残業や出張への対応は人それぞれです。

本人の考えを確認せずに、過度な配慮で残業や出張を避けていると、職務の幅や視野を広げる機会が損なわれている可能性もあるのです。

実際、三菱UFJリサーチ&コンサルティング社の「正社員の子育て女性に関する調査」2016年によれば、あらかじめ分かっている残業・あらかじめ分かっている残業時間にかかる研修は、約4割の子育て中の女性が対応可能と答えています。

 

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本日は「アンコンシャス・バイアス」についてパート8です。

前回まで、アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)のうち、ステレオタイプ(決めつけ)、慈悲的差別(不要な配慮)、インポスター症候群(過小評価)についてご説明させていただきました。

そしてこれらのアンコンシャス・バイアスが、「女性活躍」を阻んでいることもお伝えしました。

◯営業職は男性の方が向いている(ステレオタイプ)
◯育児で大変だろうから、プレッシャーのかかる仕事は避けた方がよい(慈悲的差別)

このような周囲のアンコンシャス・バイアスにより役割が限定(性別役割分業)されてしまい、女性活躍の機会が奪われているケースが本当に多いと思います。

 

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「アンコンシャス・バイアス」についてパート7です。

今回は、3つ目のアンコンシャス・バイアスである「インポスター症候群」について、お話させていただきます。

インポスター症候群とは、能力があるにもかかわらず、自分を過小評価してしまうことです。例えば、

◯「管理職を目指して欲しい」と言われたが、「無理です」と答えてしまった
◯絶対失敗しないという確約がないと、挑戦できない
◯相手や周りの評価が気になってしまい、緊張する

などです。確かに女性のみなさんについては、会社や社会においてリーダー的な役割についている先達が少ないため、なかなか自信を持ってチャレンジできる状況ではないかもしれませんが、では女性が男性に比べて能力が劣っているかというと、全くそんなことはないのであり、やっぱり無理〜とか自信がないとかいうのは、「インポスター症候群」というアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)だったのです。

 

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「アンコンシャス・バイアス」についてパート6です。

今回は、ステレオタイプに続く2つ目のアンコンシャス・バイアスである「慈悲的差別」について、お話させていただきます。

慈悲的差別とは、自分より立場が弱いと思う相手に対して、一方的に同情を寄せ、先回りして不要な配慮や気遣いをすることです。例えば、

◯子育て中の女性に、出張を頼むのはかわいそう
◯障がいのある人には、簡単な仕事を任せるべき
◯女性は機械が苦手だから、男性がやってあげるべき

などです。以前にした女性らしさ、男性らしさの話と同様に、確かにそのよう配慮されることを望まれる人もおられるとは思いますが、では全ての人がそうかというと、決してそうではないのであり、だとすると誰にでも「慈悲的差別」をしてあげた方がいいという思い込みは、やはりアンコンシャス・バイアスになってしまうのです。

 

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「アンコンシャス・バイアス」についてパート5です。

前回は、女性らしさ、男性らしさという概念自体が、今日ではアンコンシャス・バイアス(ジェンダーバイアス)であることをお話しました。

また内閣府男女共同参画局のアンケートのうち、男女とも多くの人が選択した「育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきではない」という項目も、アンコンシャス・バイアス(ジェンダーバイアス)の本質を突く、重要な問題を提起しています。

そこで次回からは、新たなアンコンシャス・バイアスである「慈悲的差別」と「インポスター症候群」について、お話させていただきます。

 

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「アンコンシャス・バイアス」についてパート4です。

前回は「無意識の思い込み、偏見」であるアンコンシャス・バイアスのうち、社会的・文化的な性別に対するステレオタイプ(先入観や固定概念による決めつけ)である「ジェンダーバイアス」について、内閣府男女共同参画局が行ったアンケート調査の結果をご説明しました。

アンケートの項目のうち、「女性らしい感性」がアンコンシャス・バイアス(ジェンダーバイアス)と言われて、違和感を覚えた方もいらっしゃると思いますが、確かにマーケティングや恋愛、ファッションなどの世界においては、女性に多く見られる傾向、男性に多く見られる傾向というものはあるのだと思います。

でもそれが全ての女性、男性に当てはまるかというと、また女性も男性もそうあらねばならないかと言われると、決してそうではないのであり、女性らしさ、男性らしさという概念自体が、今日ではアンコンシャス・バイアス(ジェンダーバイアス)になってしまうのです。

 

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「アンコンシャス・バイアス」についてパート3です。

前回は「無意識の思い込み、偏見」であるアンコンシャス・バイアスのうち、特に社会的・文化的な性別に対するステレオタイプである「ジェンダーバイアス」について、性別役割意識を助長する思い込みの一つとして、近年特に問題視されていることをお話しました。

内閣府男女共同参画局が行った、令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関するアンケート調査よると、男女両方で上位5位以内に入っている項目は、

◯男性は仕事をして家計を支えるべきだ
◯女性には女性らしい感性があるものだ
◯女性は感情的になりやすい
◯育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきではない

で、全てアンコンシャス・バイアスであるにも関わらず、男女とも33%以上の人が「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」を選択していたということです。

 

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「アンコンシャス・バイアス」についてパート2です。

「無意識の思い込み、偏見」であるアンコンシャス・バイアスには、様々な種類のものがありますが、人の属性や一部の特性をもとに、先入観や固定概念で決めつけてしまう「ステレオタイプ」が代表的です。

例えば、出身校・学歴や、性別、国籍・人種などで人を見てしまう、家事や子育て、お茶出しや受付業務は女性の仕事と決めつけてしまう、などです。

特に、後者のような社会的・文化的な性別に対するステレオタイプのことを「ジェンダーバイアス」といい、性別役割意識を助長する思い込みの一つとして、近年特に問題視されています。

 

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「アンコンシャス・バイアス」についてです。

今回から、アンコンシャス・バイアスについてお伝えしたいと思います。

私たちは、何かを見たり、聞いたり、感じたりしたときに、実際にどうかは別として、「無意識に “こうだ” と思い込むこと」があります。

これを、アンコンシャス・バイアスと言います。日本語では、「無意識の思い込み、偏見」などとも表現されます。

次回からはこのアンコンシャス・バイアスについて解説していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。