先日は豊田綱領の第五項「神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし」のお話をしましたが、「報恩感謝」と同じく仏教用語に「自利利他(じりりた)」があります。
これは「自利とは自らの幸せ。利他とは相手の幸せ。幸せになりたければ、利他に心がけよ」というお釈迦様の教えで、「幸せになりたければ、相手を思いやりなさい。相手の幸せを思いやってかけた言葉や行動は、必ずあなた自身に思いやりとなって返ってきますよ」ということです。
つまり「自利利他」とは、利とは「幸せ」という意味であり、「相手の幸せを思いやることが、自分の幸せにつながる」ということです。
一口に「利他」と言われてもなかなかピンとこないかもしれませんが、もともとが「自利利他」という言葉であれば、誰しも自らの経験から理解しやすいのではないかと思います。
ちなみに同じ意味の諺(ことわざ)に、「情けは人の為ならず(人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる)」があります。
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