本日は「ノブレス・オブリージュ」についてです。

前回まで「自利利他」、「忘己利他」についてお話をしましたが、欧米の「ノブレス・オブリージュ」という概念も、同様な考え方だと思います。

この「ノブレス・オブリージュ」は、「財力・権力・社会的地位には、それに相応しい社会的責任や義務が伴う」という意味ですが、見方を変えると「社会的責任や義務を果たす者に、財力・権力・社会的地位は与えられる」ということでもあります。

長い歴史を重ねた世界人類共通の価値観として、「与える者にこそ、与えられる」、「与える = 与えられる」、「for you = for me」の精神を、しっかりと理解したいものだと思います。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「忘己利他」についてです。

仏教用語が続きますが、今日ご紹介する「忘己利他(もうこりた)」は、比叡山延暦寺を開いた天台宗の開祖、伝教大師最澄(さいちょう)の言葉です。

この「忘己利他」は、文字通り「自分のことを忘れるほど、他人のために生きること」という意味ですが、先日ご紹介したお釈迦様の言葉「自利利他」と同様に、「他人のために生きることが、結果的に自分のために生きることにつながる」ということを表しています。

そう言えば昨年亡くなられた作家の瀬戸内寂聴さんも、以前「金スマ」という番組で、「忘己利他(もうこりた)という生き方は、まさに『貢献』の生き方です」とおっしゃっておられました。また自分だけのことを考えて生きるのに「もう懲りた」とも笑。

この「忘己利他」は、トヨタイムズで豊田章男社長が常々言われている「自分以外の誰かのために頑張る」にも通じますよね。

ちなみに「忘己利他」は、交通遺児を励ます募金活動の預託先である「富山県善意銀行」を始めとする、全国善意銀行組織の理念でもあります。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「自利利他」についてです。

先日は豊田綱領の第五項「神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし」のお話をしましたが、「報恩感謝」と同じく仏教用語に「自利利他(じりりた)」があります。

これは「自利とは自らの幸せ。利他とは相手の幸せ。幸せになりたければ、利他に心がけよ」というお釈迦様の教えで、「幸せになりたければ、相手を思いやりなさい。相手の幸せを思いやってかけた言葉や行動は、必ずあなた自身に思いやりとなって返ってきますよ」ということです。

つまり「自利利他」とは、利とは「幸せ」という意味であり、「相手の幸せを思いやることが、自分の幸せにつながる」ということです。

一口に「利他」と言われてもなかなかピンとこないかもしれませんが、もともとが「自利利他」という言葉であれば、誰しも自らの経験から理解しやすいのではないかと思います。

ちなみに同じ意味の諺(ことわざ)に、「情けは人の為ならず(人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる)」があります。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「感謝とあたりまえ」についてパート2です。

前回は「感謝」の反対語が「あたりまえ(当前→当然)」という話をさせていただきました。

人に何かをしてもらったというある「事実」に対して、「感謝」と捉えるか「当たり前」と捉えるか、それはその人の「解釈」の問題で、同じ「事実」に対して人によって「解釈」が異なるということでもあります。

「事実は一つ、解釈は無数」と言われますが、人に何かをしてもらった時に「当たり前」ではなく「感謝」という解釈ができる人間になりたいものですよね。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「感謝とあたりまえ」についてです。

豊田綱領の第五項「報恩感謝」に関連して、みなさん「感謝」の反対語ってご存知ですか?

実は「感謝」の反対語は「あたりまえ」だそうで、漢字で書くと「当たり前」になりますが、「当然」という言葉の当て字である「当前」を訓読みして生まれた言葉だそうです。

例えば人に何かをしてもらった時に、「感謝」の気持ちを持つか、「当然(あたりまえ)」と思うか、それは人それぞれだと思いますが、実はその思いが相手には必ず伝わり、あなた印象となってしまうものです。

ぜひ何事に対しても「感謝」の気持ちを持てる生き方をしたいものですね!そのためには「日々の心がけ」が大切だと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「恩送り」についてです。

前回は豊田綱領の第五項にある「報恩感謝」についてお話しましたが、その中で必ずしもご恩を受けた方々に「恩返し」できずとも、また別の人々に「恩送り」していきたいと申し上げました。

例えば私たち現役世代は「苦労に苦労を重ねた先人」のみなさんに直接「恩返し」することはできませんが、そのご恩を次の世代や目の前の後輩たちに「恩送り」することはできます。

親の恩、先輩や師匠からの恩、お客さまや職場の仲間からの恩、私たちはたくさんの恩を受けて日々の人生を送っていますが、感謝の思いを込めて「恩返し」ないしは「恩送り」していきたいものですね。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし」についてです。

今日は豊田綱領の最終第五項、「神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし」をご紹介します。

浄土真宗門徒である私は、この「報恩感謝」という言葉が大好きですが、トヨタイムズによればこの豊田綱領第五項に対する豊田章男社長のコメントは以下の通りです。

◯今のトヨタがあるのは、苦労に苦労を重ねた先人のおかげであり、私たちを支えてくださっている仕入先、販売店の皆様、私たちの製品をご愛顧くださっているお客様のおかげである。常に『感謝』と『恩返し』の気持ちをもって、日々の生活を送っていかなければならない。

「感謝」は品川グループの行動指針にもありますが、私たちは決して自分一人で生きている訳ではなく、たくさんの方々の支えの「おかげさま」による人生です。仮にそのお世話になっている方々に「恩返し」できずとも、また別の人々に「恩送り」していきたいと思っています。

これからも人として、「報恩感謝」に生きる人生を歩みたいものですね。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし」についてです。

今日は豊田綱領の第四項、「温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし」をご紹介します。

トヨタイムズによれば、2019年の春の労使交渉で豊田章男社長は、次の趣旨の発言をされています。

◯豊田喜一郎(トヨタ自動車創業者)は、『従業員は家族』という言葉を残している。労使ともに悩み、ともに打開策を模索していくのが家族。すぐに答えが出ない時代にこそ必要なのは、家族の会話だ。

トヨタモビリティ富山では月に一度の労使懇談会と、社長と語る会を年2回のペースで開催していますが、この「家族の会話」という言葉が私には刺さりました。

お互い本音で話し合いながら、すぐには答えが出ない問題に対して真摯に向き合い、打開策を模索していく。

決して順風満帆でも予定調和でもない、本音の「家族の会話」を誰しも日常生活の中で経験していますが、これこそが職場における「心理的安全性」の本質だと思います。

豊田綱領の第四項「温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし」は、「心理的安全性(気兼ねなく意見を言い合うことができ、自分らしくいられる組織文化)」を、長年にわたりトヨタグループに浸透させているのだと思います。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「華美を戒め、質実剛健たるべし」についてです。

前回に続き今日は豊田綱領の第三項、「華美を戒め、質実剛健たるべし」をご紹介します。

この項の現在のトヨタグループにおける解釈は、以下の通りです。

◯美しく着飾ったり、見た目を取り繕ったりするのでなく、本質を磨くべき。

◯物事の本質を追求していかなければ、この大変革の時代を生き抜くことはできない。

ちなみにトヨタイムズによれば、豊田章男社長は今年の春の労使交渉で次のように発言されています。

「美しく着飾る、見た目を取り繕うのでなく、中身、本質を磨こう」という意味としてとらえている。議論のための議論とか、仕事をやっているふりとか、そんなことをしている暇はないはず。あらゆることにおいて「ごっこ」はもうやめて、みんなで物事の本質を追求していかなければ、この変革の時代を生き抜くことはできない。

「予定調和」という言葉がありますが、台詞(セリフ)や結論が決まっていることにセレモニー的に時間を使うことはもうやめて、本質を追求する本音の議論をしっかりと行わなければなりません。

そしてそのために重要なのが、職場における「心理的安全性」なのです。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は「研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし」についてです。

今日は「豊田綱領」の第ニ項、「研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし」について、お話したいと思います。

この項は、現在のトヨタグループでは以下のように解釈されています。

◯今日よりも明日がよくなるように改善を重ねる。その先にイノベーションがある。

◯本当の改善とは、仕事のやり方を変えること。大変革の時代を生き抜くためには、時代の変化を先取りして、自らの仕事のやり方を変えていかなければならない。

今まさに「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の時代を迎えていますが、いわゆるデジタル化には、

①単なるペーパーレス化である「デジタイゼーション」

②仕事のプロセスをデジタル化する「デジタライゼーション」

③デジタル化により、仕事のやり方(仕組み)自体を変える「デジタルトランスフォーメーション」

の3段階があると言われる中で、豊田綱領の第二項は既に、DX(デジタルトランスフォーメーション)の時代を予見していたことになります。

そして何より、この「常に時流に先んずべし」っていう言葉の響きが、メチャメチャかっこいいですよね!

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。