本日は「OUR TEAM」についてパート3です。

本日も前回に引き続き、元福岡ソフトバンクホークス監督の工藤公康さんの講演会からです。

今年3月のWBC準決勝メキシコ戦でのサヨナラ勝ちのシーンをご覧になった方も多いと思いますが、大谷翔平選手のニ塁打のあと四球で歩いた吉田選手の代走で出場し、村上選手の決勝打で一気に一塁からサヨナラのホームを踏んだ福岡ソフトバンクホークスの周東選手ですが、工藤監督時代のコーチ陣の評価は「足は速いけど打撃と守備まだまだ」ということで、当時は二軍にいました。

それを工藤監督は周東選手を「代走の切り札」にしようと考え、コーチ陣の反対を押し切って一軍に昇格させ、何度も何度も失敗させながら走塁の経験を積ませて、打者が打った瞬間にどこまで進塁できるかの判断を鍛え上げたそうです。

その結果がWBC準決勝メキシコ戦のサヨナラ勝ちの場面で、二塁ランナーの大谷選手や三塁コーチの白井ヘッドコーチが最初は打球の行方を追っている中で、躊躇なくホームまで突っ走って大谷選手を追い抜きかけたのは、周東選手の数多くの失敗から磨き抜かれた打球判断の賜(たまもの)でした。

講演で工藤元監督は、主体的に役割と責任を果たすプロを育てるには「失敗をたくさんさせることが大切」と話しておられましたが、失敗が失敗ではなく経験となり、成功へのステップになるのだと思います。

 

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