本日は「忘己利他」についてです。

仏教用語が続きますが、今日ご紹介する「忘己利他(もうこりた)」は、比叡山延暦寺を開いた天台宗の開祖、伝教大師最澄(さいちょう)の言葉です。

この「忘己利他」は、文字通り「自分のことを忘れるほど、他人のために生きること」という意味ですが、先日ご紹介したお釈迦様の言葉「自利利他」と同様に、「他人のために生きることが、結果的に自分のために生きることにつながる」ということを表しています。

そう言えば昨年亡くなられた作家の瀬戸内寂聴さんも、以前「金スマ」という番組で、「忘己利他(もうこりた)という生き方は、まさに『貢献』の生き方です」とおっしゃっておられました。また自分だけのことを考えて生きるのに「もう懲りた」とも笑。

この「忘己利他」は、トヨタイムズで豊田章男社長が常々言われている「自分以外の誰かのために頑張る」にも通じますよね。

ちなみに「忘己利他」は、交通遺児を励ます募金活動の預託先である「富山県善意銀行」を始めとする、全国善意銀行組織の理念でもあります。

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