こんばんは、社長の品川です。富山第一銀行さん企画の、トヨタ自動車㈱渡辺前社長(現相談役)の講演会に行って来ました!
「元気な日本を創ろう ~皆さんへの期待~」と題された講演会は、トヨタ自動車の社長を4年、日本経団連の副会長を4年それぞれ務められた渡辺さんの、お人柄がにじみ出る内容でした(^_^)
お話は3部構成で、はじめに前日本経団連副会長のお立場も踏まえての、国内経済・国内産業の活性化策の提言、続いて前トヨタ自動車社長としてのご経験をベースに、自動車産業の今後についてと、経営者として心がけてこられたことについてのお話がありました。
まず今後の日本経済についてのキーワードは、「環境とエネルギーのベストミックス」、「安心・安全・快適な社会の実現」、「ITの活用による新産業の創出」、「モノづくりのイノベーション」で、現在は日本復活のラストチャンス、産官学の連携による、世のため人のためになる「いいモノづくり、いいサービス」の提供を、地域社会と企業が一体となって進めなければならないと、お話になっていました。
また、自動車産業は地球規模で考えればまだまだ成長産業で、燃料電池車の開発など今後の技術革新と、開発・生産・販売・メンテナンスがいいパートナーシップを結ぶことによって、更なる発展が可能であること、また「走る・曲がる・止まる・つながる」といったクルマの基本性能の進化が、モビリティの可能性を拡げるとおっしゃっておられました。
続いてマネジメントの基本として、元町工場長としてのご経験やQCサークル活動に尽力されたお話を基に、1.リーダーの夢・志が重要であること、2.現状の身の丈をしっかり把握すること、3.知恵を絞ること、4.地道に愚直に徹底的に実行することが重要だと言っておられました。
更に、工場長として心がけられた事として、1.現地・現物・現場にこだわること、2.仕掛けや仕組みを作ること、3.見える化を進めること、4.品質を工程で作り込み後工程に不良を流さないこと、5.設計・生産・調達・サプライチェーン・設備投資の革命を行うこと、6.カン・コツ・経験の標準化、固有技術の管理技術化を進めること、暗黙知と形式知のスパイラルアップ、7.チームワークとリーダーシップのコラボレーションを、挙げられていました。
そして最後に、ダーウィンの言葉「強いものではなく、変化に対応するものが生き残る」、また平家物語の「おごれるものは久しからずや」、後漢書の「疾風に勁草を知る」、故事成語の「千丈の堤も蟻の一穴から」を引用され、「トライ& エラー、挑戦する勇気」を持つことの重要性を強調されて、話を締めくくられました。
昨日、今日と豊田市のトヨタ自動車本社にて、「とやま新技術・新工法展示商談会」が開催され、石井知事も視察されていました。日本を元気にするのは地域経済から。一人一人、一社一社の明るく前向きな、そしてひたむきな努力の総和が、日本を元気にすることが、渡辺相談役のお話の主旨だったような気がします! 私もガンバろっと(^_^)
ところで暑い日が続きますが、暑気払いにうちの次男が育てている朝顔の写真をどうぞ! みなさま、時節柄くれぐれもどうぞご自愛下さい(^_^)