品川グループ合同入社式の私の挨拶です!

こんばんは、社長の品川です。本日の品川グループ合同入社式における、私の挨拶文をご紹介させていただきます! ちょっと長いですが…f(^_^;

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新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。品川グループ各社を代表して、皆さんの入社を心からお祝い致します。

皆さんは本日、晴れて社会人としての、また品川グループの一員としての、第一歩を踏み出されました。皆さんの記念すべき人生の門出に当たり、グループの一員としての心構えと、私の皆さんに対する期待の一端を申し上げて、はなむけの言葉に代えたいと思います。

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さて当グループは本年、創業97周年を迎えました。振り返れば、初代品川忠蔵が富山県知事から「貸切自動車運輸事業の免許」を受け、「品川自動車商会」を設立したのは、1917年(大正6年)10月1日のことでした。当時は、まだ全国に自動車が1000台程度しかなかった頃で、今日でいう「ベンチャー企業」として、当グループはスタートしました。以来、富山県に自動車の歴史を築いて97年、幾多の試練を乗り越えながら、地域のお客様や関係取引先、そして多くの社員の皆さんに支えられて、今日を迎えることができました。

一昨年の創業95周年に際しては、グループ経営理念「今までもこれからも、私たち品川グループは、自動車および自動車関連事業を通じて、関係する全ての人々の、“幸せと発展”に寄与していきます。」を掲げ、日々全社員で努力を続けています。今後も厳しい経済環境が続くことが予想されますが、世に言う100年企業を目指して、世の中の一人でも多くの人たちを幸せにすることを目指して、グループを継続、発展させて行きたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします。

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それではここで皆さんに、簡単にグループ各社を紹介したいと思います。

自動車ディーラーでは、トヨタ車を取り扱う「富山トヨタ自動車」、「ネッツトヨタノヴェルとやま」の2社、また、ダイハツ車を取り扱う「富山ダイハツ販売」があります。各社とも、新車の販売に加え、自動車の点検・修理・整備や、中古車・部品・自動車保険・割賦金融の販売等、自動車を中心とした幅広い商品・サービスをご提供し、県内自動車業界をリードして参りました。

またレンタカー・カーリース事業を営む「トヨタレンタリース富山」、および、トヨタのフォークリフト、産業物流機器を取り扱う「トヨタL&F富山」の2社も、トヨタグループの一員で、当グループの中核企業です。

また自動車に深く関わる、タイヤ販売業、ガソリンスタンド事業を営む「品川商事」は、「ダンロップタイヤ」の県内総代理店であると共に、JX日鉱日石エネルギー系列のガソリンスタンド「ENEOS」を、県内6か所に展開しています。またタイヤ小売店「タイヤセレクト富山」も、同社が運営しています。

一方、建設機械・重機車両の整備、販売を行う「山室重機」は、県内の官公庁、公営企業体をはじめ、多くの優良なお客様を抱える老舗企業です。

また本日は出席していませんが、県内最大手のタクシー会社、「富タク」の愛称で親しまれている「富山交通」は、前述したグループ発祥のタクシー事業を営む、業界のリーディングカンパニーです。

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さてこれらのグループ各社は、皆さんの多くの先輩たちにより、今日まで運営され、発展してきました。その一員として皆さんを迎えるに当たり、是非とも意識しておいていただきたい事柄を3点、これからお話ししたいと思います。

一点目は、常に「お客様」を意識して欲しい、ということです。皆さんの入社された品川グループは、どの会社も全て、「お客様」の長年のご愛顧によって成り立っています。分かりやすく言えば、例えば皆さんのお給料も、これから使うことになる会社の施設も、電気代・水道代などの様々な費用も、全てお客様からいただいたお金でまかなわれています。その大切な「お客様」に、多くの競争相手の中から、我が社の商品・サービスを選んでいただくためにも、私たちは常に、お客様に「満足」をご提供する努力を、怠ってはなりません。これから皆さんは「CS」、日本語に訳すと「お客様満足」という言葉を、何回も聞くことになると思いますが、常に「お客様」を意識して行動することは、品川グループの一員としての基本中の基本ですので、しっかりと肝に銘じておいていただきたいと思います。

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続いて二点目は、自分なりの「働き甲斐」というものを常に意識しておいて欲しい、ということです。ここでみなさんに、著名な経営学者、故P.F.ドラッカー氏が、その著作の中で記した「3人の石切工」の話を紹介したいと思います。曰く、ある工事現場で3人の石切工が作業をしていました。一人目の石切工に「あなたは何のために石切をしているのか」と尋ねたところ、だるそうに、「生活しなければならないから、仕方なく」と答えました。2人目にも同じ質問をしたところ、目をぎらつかせ、「国中で一番の石切工になって、大金持ちになるため」と答えました。3人目にも同様に聞いたところ、彼はいきいきと目を輝かせ、「私の切った石で、これから街に道路や建物が作られます。その道路や建物が社会の役に立ち、人々が喜ぶ顔を見るため」と答えました。同じ作業、同じ仕事をしている3人ですが、皆さんはどの石切工が、一番充実感を持って働いていると思いますか。意識の持ち方次第で、皆さん自身の「ES」、日本語に訳すと「働く満足」はいくらでも変わります。お客さまや働く仲間、そして会社や地域社会に必要とされる喜び、すなわち「働く満足=働き甲斐」を常に意識して、これからの社会人生活を、有意義で、充実したものにして行っていただきたいと思います。

またそのためには、常に夢や目標を持つことも忘れないで下さい。自分で自分の夢や目標を持ち、その夢や目標に向かって自ら努力できる人が、お客さまに支持され、先輩や同僚に頼りにされ、後輩に慕われ、充実した社会人生活を送ることができると私は思います。大きな夢や目標を持つと、生き方が変わり、人生が変わります。みなさんの魅力や、将来の可能性は、実はみなさんが思っているよりも沢山あり、かつ世の中から必要とされています。また人生の本当の夢、目標を持った時こそが、それがいつであっても、その人の人生のスタートです。そしてその夢を実現するためには、一見遠回りのように見えても、まず目の前にあることに、全力を注いで生きてみて下さい。きっと道は開けるはずです。

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さて最後の三点目は、「法令やルールを守る」ことの重要さを、常に意識しておいて欲しい、ということです。最近でも、法令違反や、重要情報の偽装・隠蔽などによって、有名企業が社会的批判にさらされた事例が、数多く見られました。ほんの一握りの社員や経営幹部の、「バレなければいいだろう」という甘い考えが、会社そのものの評判を地に落とし、その他大勢の真面目な社員やその家族を、不幸に追いやってしまうのです。「CSR」、日本語に訳すと「企業の社会的責任」ということが、最近声高に叫ばれていますが、法律やルールを守り、地域社会の一員として責任ある行動をとることが、会社存続の最も重要な要件であることを、絶対に忘れないでいただきたいと思います。

以上繰り返しますが、「CS=お客様満足」、「ES=働き甲斐」、「CSR=企業の社会的責任」の3点を強く意識することを、皆さんにお願いして、ここにいる全員が、それぞれの職場において、大いに活躍されることを期待しています。

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さて、皆さんがこれから旅立たれる経済社会は、グローバルな競争激化による、激動の時代を迎えています。一昨年末の政権交代以来、金融の量的緩和を軸としたアベノミクスにより、円高の是正による企業の好決算や、株価の上昇など、明るい兆しも幾分見えてきましたが、本日からの消費税率8%への増税や、様々なコストの上昇など、どの業界も、生き残りをかけたサバイバル競争に突入しています。そのような中、我がグループは、ここに迎えた皆さんと共に、是が非でも「勝ち組」として生き残らねばなりません。そのために私たち経営者は、全知全能を結集して、経営の構造改革を行うと同時に、難局における適切な舵取りを行えるよう、日々精進して参ります。皆さん全員の、一日も早い成長を願って止みません。

最後に、グループ統一社是「我々は和をもって  誠実なサービスで信用を築き  愛社精神に徹しよう」の精神を、皆さんがしっかり理解し、受け継いで行ってくれることを期待して、私の挨拶といたします。