前回に続き今日は豊田綱領の第三項、「華美を戒め、質実剛健たるべし」をご紹介します。
この項の現在のトヨタグループにおける解釈は、以下の通りです。
◯美しく着飾ったり、見た目を取り繕ったりするのでなく、本質を磨くべき。
◯物事の本質を追求していかなければ、この大変革の時代を生き抜くことはできない。
ちなみにトヨタイムズによれば、豊田章男社長は今年の春の労使交渉で次のように発言されています。
「美しく着飾る、見た目を取り繕うのでなく、中身、本質を磨こう」という意味としてとらえている。議論のための議論とか、仕事をやっているふりとか、そんなことをしている暇はないはず。あらゆることにおいて「ごっこ」はもうやめて、みんなで物事の本質を追求していかなければ、この変革の時代を生き抜くことはできない。
「予定調和」という言葉がありますが、台詞(セリフ)や結論が決まっていることにセレモニー的に時間を使うことはもうやめて、本質を追求する本音の議論をしっかりと行わなければなりません。
そしてそのために重要なのが、職場における「心理的安全性」なのです。
お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。