本日は「温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし」についてです。

今日は豊田綱領の第四項、「温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし」をご紹介します。

トヨタイムズによれば、2019年の春の労使交渉で豊田章男社長は、次の趣旨の発言をされています。

◯豊田喜一郎(トヨタ自動車創業者)は、『従業員は家族』という言葉を残している。労使ともに悩み、ともに打開策を模索していくのが家族。すぐに答えが出ない時代にこそ必要なのは、家族の会話だ。

トヨタモビリティ富山では月に一度の労使懇談会と、社長と語る会を年2回のペースで開催していますが、この「家族の会話」という言葉が私には刺さりました。

お互い本音で話し合いながら、すぐには答えが出ない問題に対して真摯に向き合い、打開策を模索していく。

決して順風満帆でも予定調和でもない、本音の「家族の会話」を誰しも日常生活の中で経験していますが、これこそが職場における「心理的安全性」の本質だと思います。

豊田綱領の第四項「温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし」は、「心理的安全性(気兼ねなく意見を言い合うことができ、自分らしくいられる組織文化)」を、長年にわたりトヨタグループに浸透させているのだと思います。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。