本日は「自利利他 公私一如」についてです。

前回まで自利利他、忘己利他、ノブレス・オブリージュについてお話しましたが、今日は「住友グループの事業精神」を表す言葉である「自利利他 公私一如(じりりた こうしいちにょ)」についてご紹介します。

品川グループの長年の取引メーカーである住友ゴム工業(ダンロップタイヤ)の所属する、住友グループ広報委員会さんによれば、

「自利利他」とは仏教用語で、「自らの仏道修行により得た功徳を、自分が受け取るとともに、他のためにも仏法の利益をはかる」という意味で、また「公私一如」とは、「公」に思えることも「私」に通じ、この二つは相反せず一つのものであるという意味です。

つまり「自利利他 公私一如」とは、住友の事業は「住友自身を利するとともに、国家を利し、かつ社会を利するものでなければならない」と、「公益との調和」を強く求めているものです。

とのことです。大切なのは公私のWin-Winの関係であり、また自己の幸せ・発展と社会の幸せ・発展はイコールということを言っておられます。そしてこれは、前回お話した「与える=与えられる」「for you = for me」にも通じる話です。

自利利他と同じ意味の言葉に「自己を愛し、利他に徹せよ」という言葉がありますが、実は「自分を大切にするからこそ、利他に徹する必要がある」という、長く続く先人からの教えなのだと思います。

お客さまの幸せのために、仲間の幸せのために、地域社会の幸せのために、できることを共に考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。